- 山裾に帆風そよぎて水芭蕉 愛華
- 花菜風駆けまわるバス潟の旅 愛華
- 焼き茄子やふんわり想う母の顔 うさこ
- 真昼間の稲田を渡る風九月 うさこ
- 初夏の海渚に浮かぶ句を拾ふ 久美
- 春便り二円切手に税のせて 久美
- 湯に浸り窓越しに聞く虫しぐれ 古葉
- オカリナの春めく音色千の風 古葉
- 小雀の土手にちゅんちゅん来て遊ぶ 照々
- 誰からか電話きそうな暖かさ 照々
- 街中のふと吹き抜ける涼新た 自然
- 昼顔のゆらゆらと陽を返し 自然
- そよ風に舞ひ散る川面花 幹夫
- 木漏日や着膨れ雀も浮かれ気味 幹夫
- 風雪や人波できる社かな 三十六
- 足もとを見ながら歩く雪の朝 三十六
- 水仙が庭に並びてみごと咲き 夕子
- 甘酒や馳走召されて雛かへり 夕子
- 遡るモーターボート花菖蒲 代紀
- 県庁の森の明るきリラの花 代紀
- 畳屋の火鉢に咲きし蓮の花 湧泉
- 若葉萌え清流下る屋形船 湧泉
(俳句であいうえお順)