- 七色の風をくねらせ秋桜 愛華
- 城映すお堀ゆたかに花筏 愛華
- 葉の陰に蓮の蕾の見えかくれ 久美
- おだやかな視界一面さくら色 久美
- 小雨降る連翹の町花明り 古葉
- オカリナの春めく音色千の風 古葉
- 風鈴もたいくつしている窓辺かな 照々
- ほかほかの筍ごはんお裾分け 照々
- 理不尽なこと多き世に蝉しぐれ 天然
- 門先の新芽出揃い風光る 天然
- 朝焼けを見つめて満月落ちて行き 幹夫
- 葦原によしきり鳴けど姿なし 幹夫
- 秋晴や思いで深き通学路 三十六
- 田んぼ道変らぬものは五月晴れ 三十六
- 玫瑰(はまなす)の色良きジャムを買うてみる 夕子
- 我が里の夏越(なごし)の神事茅(ち)の輪かな 夕子
- 農小屋にぜんまい干して一人住む 代紀
- ほろほろと散るも残るも花の道 代紀
- 空襲の無き世の花火美しき 藍々
- 滝桜千年のいのち咲き満ちて 藍々
- 火の花や平和の証(あかし)夏の夜 湧泉
- ひもじさにひたすら耐えた昭和人(しょうわびと) 湧泉
- ※俳号であいうえお順