- 夕焼けや三日月涼しあかね雲 愛華
- 散る花を追いかけるバス用水路 愛華
- ほろ苦く母の摘みたるふきのとう うさこ
- 芍薬や忘れし夢の甦り うさこ
- 県境の緑ゆたかな信濃川 久美
- ふだん着でふだんの顔で花見宴 久美
- 友からの便り届きし春の風 古葉
- 水際の葦にたたずみ初音聞く 古葉
- ケアハウス少し早目の雛飾り 照々
- 春うららこの町に住み七年目 照々
- 新年の決意(おもい)定まり寒に入る 天然
- 晴天や想定外のお年玉 天然
- 妹の便りたのしみ絵手紙で 夕子
- 雨のつづき鮎つり行けぬパパ不機嫌 夕子
- 寒燈やしばらく逢えぬ人に文 代紀
- 苦瓜のグリーンカーテン花こぼし 代紀
- つばめ消え団子の伊勢屋も消えにけり 藍々
- 髪切って紀寿の顔涼し静子さん 藍々
- 哀しみも二年経たるみちのく忌 湧泉
- 山開き富士へ富士へと蟻の列 湧泉
- ※俳号であいうえお順