知足荘俳句同好会 俳句紹介 H23.12

  • 風さやか虫の音聞いてさんまかな  木口
  • 薄灯り一人ぼんやり明けの星  木口
  • 若き日の母の笑顔やこでまりの花  掬泉
  • 人目には善人そうにさくらんぼ  掬泉
  • 藤の花亀戸の友江戸切子  桂舟
  • 夜櫻や灯籠の道二人づれ  桂舟
  • 桑の実の熟れてつややか浜の道  古葉
  • 伊夜比古の海にたなびく春がすみ  古葉
  • 病気せず健やかであれ春の夢  照てる
  • 参拝し横の茶店でトコロテン  照てる
  • 鯉のぼりゆらりおよいで風ぬくし  天然
  • 天を突く岸辺のクレン雲の峰  天然
  • 浜なすや津波にめげず花咲かせ  十歩歩
  • 茶の芽摘み手並み鮮やか共白髪  十歩歩
  • 半夏生健啖の子規羨まし  真智
  • 今年また媼揃ふて茅の輪かな  真智
  • 牡丹寺観音佛の守護か花華麗  夕子
  • 白湯の中香り仄かに春蘭開き  夕子
  • しがらみも無くてはさびし夏の露  代紀
  • ひらひらと金魚泳がせひとりかな  代紀
  • アルパカも鶯聞くや山古志で  藍々
  • 独り居のおとこ清らに夏のれん  藍々
  • 献花終えたどる家路に夕茜  良太
  • 我が人生愚直に生きて九十年  良太
  • 夏の朝学生背後に未来あり  若菜
  • パノラマ紀行巡る絶景日本海  若菜
  • ※俳号であいうえお順