ノロウイルスの感染者の便には1グラムあたり数億個ものウイルスが存在し、僅か10~100個のウイルスで十分に感染するのです。単純計算で便0.1グラムで、数百人もの感染を起こし得る事になるのです。ですからノロウイルスに感染した人が出た場合、嘔吐物の処理やトイレ、風呂場等の生活環境を衛生的に保ち、二次感染を防ぐように努めることが重要です。
感染予防の基本は「手洗い」です!
ノロウイルスはほとんどの場合、口から体内に入って感染します。食事前やトイレの後などに石けんでしっかりと手を洗うことは、ノロウイルスの感染予防に大変有効です。感染した人のふん便や嘔吐物などを処理するときは、手袋を着用するなど直接触れないように注意しましょう。また、処理した後は、石けんでしっかり手を洗い、うがいをしましょう。手を洗う時は、腕から指先まで、しっかりていねいに、こすり洗いしましょう。
洗い残しのない正しい手洗い手順
- 流水で汚れを落とす。
- 石鹸液を取り、よく泡立てる。
- 手のひら、手の甲、指の間を両手を組むようにしてもみ洗う。
- 親指を片方の手で包み込んで洗い、指先で手の平をもみ洗う。
- 手首をつかんでもみ洗う。
- 爪ブラシで爪や指先をこすります。
- 流水でよくすすぐ。
- ペーパータオルで水気をしっかり取る。