- 長旅の信濃川をねぎらう佐渡島 謙二
- 朱鷺の舞う島陰映す春の海 謙二
- 晩秋や忘れ字多し年毎に 久美
- 雪止みて雲間にのぞく薄日かな 久美
- 野苺の光零して藪の中 古葉
- 夕風の川辺はらはら柳散る 古葉
- 魚沼の如く降る雪一月尽 自然
- はや花穂きらきら光る猫柳 自然
- 朝寒に目覚めてびっくり雪三尺 幹夫
- 晩冬や雪の木陰に石蕗の花 幹夫
- 大雪や前見後見歩く朝 三十六
- 車道歩く人ゆっくりと雪の道 三十六
- 国上へと春の雲行く貞心忌 代紀
- 着ぶくれてふくら雀を見てをりぬ 代紀
- 草木の歓喜の声や春の山 湧泉
- 山脈の雪解け水や命水 湧泉
(俳句であいうえお順)