- 葉桜や一人淋しく昼の月 謙二
- 涼風に銀杏並木も薄化粧 謙二
- 鳥帰る一句贈って無事祈る 久美
- 梅雨寒や部屋にこもりて深呼吸 久美
- 春の宵微かにそよぐ梢かな 古葉
- 小雨あり静かに咲きし額の花 古葉
- きらきらと光る川面の初景色 自然
- 園児らの草絮飛ばし風薫る 自然
- 小夜時雨流れる雲間夫婦星 幹夫
- 笹子鳴く川辺の藪に影見へず 幹夫
- 社来て人の多さや神だのみ 三十六
- 雪道や足跡見つつ歩きだし 三十六
- やがて引く鴨に水面のきらきらと 代紀
- 朝空へむらさき淡し花樗 代紀
- 春の宵灯るネオンの悩ましさ 湧泉
- さやさやと若葉も揺れる並木道 湧泉
(俳句であいうえお順)