フラットなお付き合いを・・・・

当直勤務4ヶ月を振り返って / 寄稿

参与 坪川行雄

体調を崩して入院し勤務を休むことにした安井参与と一時的に交代することを理事長に頼まれ、6月10日から当直勤務をしております坪川行雄です。

このケアハウス知足荘と関連ある株式会社キタックに在籍している私は、この施設に何度かお伺いをしたことが有りました。仕事の内容については全く分からなかったので不安もあり躊躇しましたが、お手伝いしてみれば入居された皆様は素敵な方ばかりでした。皆様とお付き合いしているうちに、入居者の皆様の安心と安全を守り、また皆様のお役に立てればと使命感に燃える今日この頃です。
私がまず第一にしなければならなかったことは、入居者全員のお名前を覚えることでした。印象の強い人は初日で名前がインプットされましたが、そうでない人は多少時間がかかりましたが、今では全員の方にお声を掛けることが可能となり、フェイストゥフェイスのお付き合いをさせて頂いています。

先日、新聞で2004年ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんが来日して「もったいない」のことばを最初に覚えたとの記事がありました。知足荘入居者の方はまさにその「もったいない」の気持ちで溢れています。食事の時は余すことがもったいないので、ご飯や味噌汁の量を控えての要望の方がいらっしゃいます。また夜間見回りをした後の10時過ぎに廊下を消灯するのですが、うっかり消し忘れたときがあり、10時半頃当直室に来られて「消灯しなさい!」とのお叱りを受けました。

当直勤務作業も夜11時に終わり12時に寝ますと、朝5時の目覚まし時計で起こされ室外と室内点検見回りで今日の一日が始まります。デジャブの毎日でないようにとの配慮でしょうか朝食の副食は一週間同じものは一度も有りません。朝からご機嫌な一日の始まりに感じられます。

月に2回のカラオケ練習会があり、私が少しオーディオについて知っているとのことで司会兼操作係担当で、夜7時から9時まで歌会が催されています。童謡、歌謡曲、シャンソン等のバラエティーに溢れた25曲程度をノンストップで毎回実施しています。翌日の朝、カラオケ練習会で歌われた方、歌わないけど聴いていただいた方々が食堂の同じテーブルで楽しそうに語らいながらの朝食をとっていると私もつい微笑みが出てしまいます。

月に2回のカラオケ練習会ですが、歌の好きな方、歌を聴くのが好きな方、どっちでもない方も是非ご出席頂いて、知足荘に交流の輪が広がっていくことを希望しております。