はじめに

施設長 貴舩 育英

今年は残暑が厳しく、9月に入っても日中の最高気温が35度以上の猛暑日を度々観測しました。この暑さは、日本付近で偏西風が蛇行して太平洋高気圧が比較的緯度の高い場所に居座ったのと、台風が暖かい空気を大量に持ち込んだなどの特殊事情もあったようです。専門家によれば、100年単位でみても平均気温の上昇傾向は明らかであり、地球温暖化に伴い、極端な高温の頻度が増加すると指摘しています。加えて都市部ではヒートアイランド現象により熱波のリスクを増大させることが指摘されていると、注意を促しております。

幸いにも当ケアハウス知足荘住人の皆様は元気でこの夏を過ごされ、職員一同安心したところです。

さて知足荘の皆様と共に喜んでいただきたいご報告があります。中山理事長におかれましては5年前に在新潟モンゴル国名誉領事館が開設され、その名誉領事に就任されて以来、自国民の保護、査証の発給そして経済・技術協力拡大など領事の職務に大変ご尽力され、両国の友好親善に多大な貢献をされておられることから、本年7月10日にはモンゴル国大統領から栄ある大統領ナイラムダル勲章を受章されました。

さらに新潟県および新潟県モンゴル友好親善協会、新潟県国際交流協会主催による在新潟モンゴル国名誉領事館開設・中山輝也名誉領事就任・5周年記念祝賀会が開催されました。職員にとっても大変名誉なことであり、中山理事長の益々のご健勝を祈念しているところです。

また、8月にはモンゴル国を訪れ、新潟県とモンゴル国の親善を願ってウランバートル市で、新潟県と関わりのある人達との間でモンゴル新潟県親善協会を立ちあげました。

先般、10月1日に総会が開催され、居住者の皆様の貴重なご質問、ご意見を賜りました。いずれも実現可能な件ですので、早急に取り組んでおります。また当ケアハウスの課題として、可能な限り一生涯生活していただけるように、ヘルパーセンターの機能の充実や他事業等の設置など介護体制の検討に着手したいと考えておりますので皆様のご協力をよろしくお願い申します。最後になりましたが、知足だよりが大変遅れてしまいましたことに深くお詫び申し上げます。