第70代横綱日馬富士公平さんのお話を聴いて

演説を聴く会員

新潟県モンゴル交流協会の令和元年度の総会が、新潟県総鎮護新潟縣護國神社の「迎賓館TOKIWA」で5月27日に開かれました。
 それに先立つ講演会を第70代横綱日馬富士公平さんをお招きして行われました。
 この新潟県モンゴル交流協会は、平成12年に新潟県モンゴル経済技術交流懇話会が前身で、平成16年に改組した組織です。
 新潟モンゴル国名誉領事である中山理事長が代表を務め、教育、文化、ビジネスなど交流の幅を広げています。
 この会合には約100名の産官学の会員が出席しました。

日馬富士公平氏の演説

講演で日馬富士さんは「郷に入れば郷に従う」の意味について自身の体験をふまえて解説しました。
 「どこの国でも、どんな時代でも変わらぬ大事なことは日々の努力だ。稽古の積み重ねが人生を前に進めてくれた」と語りました。
 16歳で来日した際、部屋で先輩の迫力に圧倒され「日本語を覚え、先輩に合わせ、部屋に慣れること」を自らに言い聞かせたといいます。
 日本で孤独も感じたが「まず今日一日を頑張ろうと心掛けた。次第に先輩とも会話できるようになり、心も通い合うようになった」と振り返っていました。
 昨年、モンゴル国に幼小中高一貫の学校を設立した日馬富士さんは「嫌々やる稽古と、自ら進んでのやる稽古では身につく力と自信は全く違う」と強調しました。
 その上で「自主性を重んじ、意欲ある子どもを育て、世界に向けて羽ばたかせたい」と熱っぽく語っていました。
 出席した聴衆、皆が感動しましたことは、ここで改めて述べるまでもありません。